夏の着物の代名詞と言われ、
麻織物の代表的な
新潟県産「小千谷縮」は
2009年9月30日に
世界無形遺産に選ばれました。
縮の魅力は、
その独特の表面のうねりに秘められています。
肌と着物の間にできるホンの僅かな空間が、
汗を蒸発させるとき体温から気化熱を奪い
清涼感を与えてくれます。
繊維の中で、最も発汗作用が高いのが麻なのです。
小千谷縮は単衣に仕立て、
浴衣と同じように着られます。
帯は半幅帯、
兵児帯などを締めますが、
襦袢を着て夏の八寸帯を締めれば外出着にもなるのです。
昔ながらの技法・技術で作られる小千谷縮は
昭和30年、国の重要無形文化財に指定されました。
指定条件は
①苧麻を手積みした糸を使い
②手くびりで絣模様をつけ
③居坐機で織り
④シボ取りをする場合は湯もみ、足ぶみにより
⑤雪に晒す。
以上の厳しい条件を満たしたものを
「本製小千谷縮」 といい
一年に数反しか織られていません。
現在は糸にラミー(苧麻を機械紡績したもの)を使い、
高機で織ったものが手頃な価格で流通しています。
小千谷縮のお手入れは簡単!
水洗いできます。
手洗いをお勧めしますが、
私はネット使用で洗濯機で洗っています。
洗濯後は型崩れしないように
着物ハンガーなどにかけ、
日陰で干すとよいでしょう。
シワが気になる部分は
軽くやさしく手で伸ばす程度に。
着用時期は地域にもよりますが、
6月下旬~8月での着用をおすすめします。
最近は温暖化で
5月でも真夏日になることもありますので、
普段着としてでしたら
暑さに合わせて
早めに着用しても良いでしょう。
25度超えが着用基準といえます。