東日本大震災で街が壊滅状態になった陸前高田市。
和gen新聞や新潟日報などでお知らせいたしました、
震災被災者の方々への「ゆかた支援」と「ゆかたde盆踊り」のお手伝いの為
8月16日に陸前高田に行ってまいりました。
7月に入ってお客様への呼びかけや日報さんに掲載されたこともあり
400枚の浴衣と帯や下駄などあわせて
約600点ほどの支援が集まりました。
新幹線で大宮駅で乗り換え、一ノ関下車。新潟から約4時間。
一ノ関でNPOの会員さん達と合流。
車に分乗して峠を越え陸前高田まで約1時間半。
計5時間半かかってようやく到着。
陸前高田市街直前の海岸までまだかなり距離があるところまで
津波の被害を受けた家屋や車が目立ちます。
海岸付近まで来るとよくニュースなどで見かける
ガレキが高く積み上げられた光景を目の当たりにします。
ガレキのまわりは住居などがあったと思われる町全体が何もない状態。
所々に流されなかった頑丈な骨組みの建物だけが残っていました。
会場の米崎町保育園に到着すると
浴衣配布時間30分前でしたが
もう既に100名以上の方々が並んで待っていました。
急いで準備を行い、全国から集まった浴衣1,000枚を並べます。
お渡しの部屋に20名ずつ入っていただきました。
来場制限を行い、選ぶ時間は5分間。
私は帯のコーナーに待機します。
開始すると皆さんの選ぶ表情は真剣で楽しそうです。
品物にも制限がありますので、
浴衣は1人2枚、帯、下駄、巾着などは各1個ずつの配布になります。
中には今回来れなかった人の分まで制限以上の浴衣や帯を持って行こうとする方、
制限時間になっても会場から出て行かない方などいらっしゃいました。
並んで待っている方が多数いらっしゃっても
相手が被災者なのでなかなか強く言えません。
それでも、お手伝いしてくれた地元の商工会の婦人部の方々が
注意してくれてスムーズに浴衣支援が進みました。
全国から集まった1,000枚の浴衣は延べ450名の方々に、
2時間で配り終え綺麗に無くなりました。
皆様からいただいて新潟から送った浴衣を選んでいただくと嬉しくなります。
着付けボランティアの方のお手伝いもあって夕方4時過ぎから盆踊り開始。
約2時間のゆかたde盆踊りは盛況のうちに終了いたしました。
今回参加してみてまずは、皆様からお預かりした大事な思い出のある浴衣を
直接被災者の方々に直接手渡すことが出来て本当に来て良かったと思いました。
被災者の方々うれしそうな顔を観て、胸が熱くなりました。
浴衣をもらいに来られた方々は
家や家の中にあったもの全てを流された方々ばかりでした。
復興にはまだまだ時間がかかりそうですが、
ゆかたを通して被災者の方々に
束の間の安らぎを差し上げられたのではないでしょうか。
ご支援ご協力をいただきました皆様本当にありがとうございました。
余談ですが、帰りの新幹線の大宮駅で今話題のなでしこジャパンの佐々木監督に遭遇しました。
ご褒美を頂いたような気分でした。