昨日は3月最初の水曜日でしたが
和genは休まず営業でした。
3月はお休み無しで営業しております。
また、3月は卒業式シーズンということで
スタッフの着付けが忙しくなります。
今日は朝6時半から袴の着付けでした。
成人式の時もお世話になりましたS様
可愛らしいです。
去年のこの時季はお天気がいまいちでしたが、
今日はまずまずのお天気
良い卒業式になりそうです。
これから約1ヶ月
長い卒業式シーズン。
皆がんばれー!
。
。
。
「雪晒しツアー」のつづき・・・
昨年見ることの出来なかった「雪晒し」も
無事快晴の元、
見学することが出来て
ほっと一息ついたところで
こちらも南魚沼定番スポット
お六饅頭で有名なお菓子の「ことう」に寄りました。
そこで見つけた
その名も「雪晒し」
中を開けるとこんな感じに
ふわふわのチーズケーキのズコットです。
よーく見ると雪の上に越後上布の反物が晒してあるように
ドームの上が白い縞になっています。
雪晒しの季節限定商品だそうです。
。
。
。
お菓子のことうさんでお土産を買った後は
塩沢織の機屋さん「星野織物」さんへ・・・
まずは社長さんから
経糸を整経するところからご説明いただきました。
星野織物さんは塩沢で唯一
夏塩沢を織っている機屋さんです。
年々減少していく塩沢の機屋さんの中にあって
塩沢の織物
「越後上布」「本塩沢」「塩沢紬」「夏塩沢」
この4種類を全て織っているのは星野織物さんだけです。
奥の部屋に入ると
本塩沢と夏塩沢を織っていました。
本塩沢・・・塩沢お召しのことです・・・は
緯糸に撚りを掛けたものを交互に織り込んでいきます。
最後に水で揉んで独特のシボを出すのですが
その時に4センチくらい巾が縮む為
予め通常よりも4センチほど幅広に織っていくのが特徴です。
本塩沢は単衣で着ると
最高の着味が楽しめます!
。
。
。
次は越後上布に使う糸を作る工程に・・・
越後上布は麻の一種「苧麻」(からむし)を細く裂いて糸にします。
植物の繊維ですので短い糸を
長く繋げていく作業「苧績み」(おうみ)をします。
皆さんでやってみましたがなかなかうまくいきません。
根気と上質の唾が必要になります(笑)
更に奥の部屋では今の苧績みした糸を使って
越後上布を織っていました。
重要無形文化財指定の工程で
地機で織る作業になります。
地機は経糸を腰に巻きつけ
その名の通り地面に腰を付けて織っていきます。
こうすることで、植物繊維の経糸の調節を
腰を使って細かく調節できるのです。
糸作りから織り上げて雪晒しまで全て手作業の
重要無形文化財指定
ユネスコの世界文化遺産
「越後上布」は年間30反織れるかどうかと言ったところです。
こちらは白無地の越後上布
今回1反だけ星野織物さんにありました。
織り上がると直ぐに引き取り先があるので
見ることが出来るのは大変貴重です。
。
。
。
作り手の方々にお会いするといつも思うのは
糸作りから染色、製織、仕上げに至るまでの
気の遠くなるような作業に敬服するばかりです。
この一つ一つの工程に携わった方々に報いる為にも
もっと着物の素晴しさを伝え
絶やすことなく広めて行きたいと
身の引き締まる思いで帰路に着きました。
今回ご参加の皆様並びに
ご協力いただきました雪晒しの古藤さん、
星野織物さん、高橋さん
大変ありがとうございました。
。
。
。
次回産地見学ツアーは
「五泉の白生地見学ツアー」
3月26日(木)に行きます。
詳しくはまた後日ご紹介させていただきます。
それでは今日もご来店お待ち申し上げております。