絶滅危惧織物「本塩沢(お召し)」その③

連休最終日、いかがお過ごしでしょうか?


寒さも戻ってきて冬が近づいてきた感じです。


古町は閑散として

落ち葉も何処と無く寂しそう。



明日24日(火)は和gen定休日です。


25日(水)よりお待ち申し上げております。






「本塩沢(塩沢お召し)」は

江戸時代中頃に作られ始めました。



とくに徳川十一代将軍家斉(いえなり)に愛用され

お召し物にしたことで

「お召し」という名前がつけられます。


材料は生糸を用います。



そして経糸には1メートルあたり350回

緯糸には1800回もの撚りを掛け

織りあげた後に湯もみをします。


この湯もみのときに

撚りの掛かった糸が戻ることによりシボができ

シャリッとした風合いが生まれます。



↑こちらの写真をご覧下さい。


同じ本塩沢の反物ですが

巾が全然違います。


約1.5寸(6㎝くらい)違います。


上の長い方の反物は

織りあがったばかりで

湯もみをしていない状態。


下の短い方は湯もみをして

緯糸の撚りが戻り

本塩沢に仕上がった反物です。


横から見るとこんな感じ↓




それだけの強撚糸を使うことにより

本塩沢独特のシボが生まれ

生地の厚みも違ってくるのです。



また、蚊絣や十字絣といった

緻密な絣文様がこの風合いを更に引き立てます。



シボのある生地は適度な張りがあり

身に纏ったときには着崩れがなく

心地よく体になじみます。


単衣仕立てにして

その風合いを楽しむことが多いようです。

是非直に触れてみてください。




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新潟県産 伝統的工芸品指定

生産数激減につき絶滅危惧織物…

「本塩沢(お召し)展」開催中!


とき11月21日(土)~28日(土)



●縞お召●たて絣●十字絣●絵絣●夏塩沢ほか…


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「高橋孝明氏」11月27日、28日ご来店!


新潟県産の織物を語らせれば

この方の右に出るものは居ないと言っていいほど

新潟の織物に携わって50年の経歴の持ち主です。


織物に関する疑問は何でもお聞きください。


そんな高橋氏がお客様のお手持ちで

産地や品名がわからない着物を解明いたします。


ご予約の上お持ちくださいませ。


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