昨日、今日の2日間
着物の産地、新潟県内の十日町と小千谷へ
スタッフ全員で研修に行って参りました。
あいにくの雨模様でしたが
新人二人にとっては勉強になることばかり
みっちり研修してきましたよ。
その模様はまた後日・・・
。
。
。
かつて私たちの祖先は、
草や木の繊維から糸を績み、
布を織って身にまとってきました。
先人たちは自然からの恵みに感謝しながら、
優れた英知を結集し、
寒さから身を守りたくましく生き抜いてきたのです。
山深き集落にかろうじて命脈を保っていた
古代織りの手業に遭遇し
40年以上研究と復元に取り組んできた
山村幸夫氏をお招きし、
古代布を復元した十数種類の布を
展示ご紹介いたします。
大変希少で貴重な布ですので
是非お見逃しなく!
今回は特に原始布に
阿波の本藍で染めた作品を中心に
ご紹介いたします!
「正藍型染師 田中昭夫氏」と
「正藍筒描、絞り染め作家・菅原匠氏」
お二人の藍染師ならではの
貴重な作品を展示いたします。
「本藍染と原始布 古代織展」
とき 8月31日(金)~9月2日(日)
ところ 和gen2階
●しな布●からむし布●いらくさ布
●ぜんまい織●紙布●琴糸織
●手引き木綿布など・・・
これらの着物、帯、ショール、
手提げ、ショルダーバッグなど展示
前回、私 佐藤が初めて見て
感動した「琴糸織」は
是非見ていただきたい
希少な逸品です!
「琴糸織」(こといとおり)とは・・・
琴糸織と称する珍品は、
楽器糸を緯に織り込むさざ波縮地風だが、
邦楽家の使い古した糸を集め織糸に加工して用いる。
趣味性が濃厚で、
個人作家が制作する。
この糸を製造するのは
余呉湖と琵琶湖を見下ろす
賤ヶ岳麓の伊香郡木之本町の大音と西山が、
現在では全国で唯一の産地になっている。
邦楽の絃鳴楽器(琴、箏)、
撥絃楽器(琵琶、三味線、蛇皮線)の
本製絹の楽器糸はこの木之本町から、
全国へ出荷される。
琵琶は奈良時代に中国の唐から、
三味線は室町後期に
琉球の蛇皮線を改良して作られられている。
楽器糸は養蚕の春繭を座繰り引きした生糸を合糸
→駒撚りで強撚掛け
→ウコンの染料で黄色に染め
→糯米糊で煮込み強靭に固め
→乾燥して仕上げる。
木之本町が産地化する発端は、
明治末期に余呉の橋本参之祐が大阪に行き、
邦楽器系の加工技術を学んで帰郷。
地元の生糸を使って始めたとされている。