きくちいまからのメッセージ
お守りのようなきものを作りたい
きものを着て暮らしています。
たくさんのきものを持ちながらも、
「ほんとうに好きなものを少だけ」
というのが、わたしの理想です。
昨今、断捨離という片づけ術が流行し、
いらないものはどんどん処分する風潮です。
捨てるところにばかり目がいきがちですが、
本来は、自分を幸せに導くものを手元に置く、
という考え方。
本当に好きなものを長く慈しみ愛でるという感覚を、
失ってはならないと思うのです。
また、作る側としても、
簡単に捨てられてしまうようなものを作るようではいけません。
きちんと芯のとおった、
正しいものを作らなければなりません。
どの時代にあっても、
忘れてはならないことだと思います。
このたび、山形生まれのわたしにとっては
一番なじみの深い産地・米沢から
コラボのお話をいただきました。
わたしの希望は、たったひとつ。
それは、何度断捨離しても必ず手元に残る、
お守りのようなきものをつくりたい、ということ。
不思議と前向きな気持ちになれて、
魔除けにもなって、きものの日々を色濃くし、
一緒に年を重ねながら、
人生をともにしてゆくきものです。
このたび作った「skala」(スカラ)は、
北欧の言葉で「はしご」という意味を持ちます。
よし、がんばるぞ、という気持ちを後押ししたい。
さらに「skala」には「鱗」という意味もあるのだそうです。
鱗はぽろっと落ちることから
厄除けの柄として
日本でも古来より大事にされてきていますが、
きくちいま的解釈をすると、
鱗は「前進あるのみ」。
鱗があったら後退できませんからね。
さあ、みなさん御一緒に、春のひざしのほうへ。
ゆっくりでいいんです。あなたとともに、一歩。
きくちいま
スカラの木
「skala」(スカラ)
英語でscale(スケール)を差す言葉
①目盛り、物差し、音階、はしごで登る
語源はラテン語の「はしご」
②魚や蛇の鱗
語源は古期フランス語の「殻」
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と き 5月17日(日)・18日(月)の2日間
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